2T-03
電動パーソナルモビリティのシェアリング事業に向けた無線充電システムの導入とインセンティブスキームに関する検討
電動パーソナルモビリティのシェアリング事業はマルチモーダルな交通ネットワークのラストワンマイルを埋める手段として多くの都市で採用されるようになった.しかし,1台あたりの利用頻度が高くなるため,頻繁に電池切れが生じ,事業者は電池の交換や充電に大きなコストを費やす必要がある.そこで本論文では,無線充電ステーションの導入と,報酬と引き換えにユーザーにシステム全体を改善するような行動変容を促すインセンティブスキームを提案する.本手法をCitiBikeが提供するデータに基づくシミュレーションにより広範に評価した結果,事業コストの減少につながるのみならず大きな利便性の向上にもつながることが明らかになった.