2R-05
ドメイン絞り込み交渉を用いた自動交渉プロトコルの効率化
マルチエージェントシステムにおいて,各エージェントの選好情報を公開することなく競合を解消し協調するための手段として,自動交渉が用いられる.交渉の対象となるドメインが巨大である場合,合意に至るまでの計算コストがかさみ,交渉時間が増加したり合意形成率が下がることがある.本研究では,巨大な交渉空間における交渉をドメイン絞り込みフェーズと合意案決定フェーズとに分け,各エージェントが持つ選好情報を多く公開することなくより効率的に合意形成を行うための交渉プロトコルを提案する.提案するプロトコルを用いた交渉シミュレーションにより,計算コストや合意形成率の面で効率化が図れることを示す.