非鉄金属製錬所では，廃棄された電子基板から有価金属の製錬が行われている．廃電子基板には様々な種類が存在するため，予め経済的価値を推定し，適切な処理方法を選択することが望ましい．このとき，過去に扱った基板を参照し，基板の種別分類および処理方法の選択を行っている．現在，この作業は作業従事者の目視により行われているが，判断数が多く，作業従事者の負担が大きい．そこで本研究では，基板の類似性を判定するシステムの開発を目的とする．本稿では，基板画像から得られる特徴量に着目した類似度判定手法およびその汎用性の向上に関する検討を加えた．さらに，基板画像における不要領域を除去する手法について検討を加えた．