日本では子どもの約７人に１人が相対的貧困下にあるが，当該状況にある彼ら・彼女らは社会から提供されるべき各種支援制度の存在を知らないケースが多い．また，日本が1994年に批准した「国連子どもの権利条約」を正しく知る子どもの数は少ない．当該状況を改善するために，著者らは現代の子どもたちに受け入れられやすい教育コンテンツを開発した．ゲーミフィケーションをベースとする当該コンテンツの教育対象は中高生世代である．ノベルゲームライクな作りであり，学習者に有効と思われる演出やシナリオを作成した．今後，高校生を対象としたプロトタイプ評価実験を行い，当該コンテンツの有効性を検証する予定である．