我が国の社会資本は，今後建設から50年以上経過する施設が増加することが見込まれ，維持管理の重要性が認識されている．国土交通省のi-Construction政策で，3次元データの利用は増加しているが，維持管理システムは未だ発展途上である．道路の3次元データは，広範囲を数年で計測し直すことが一般的であり，遂次更新されたデータを利用できる環境にない．本研究は，道路維持管理のための3次元データの基盤を構築し，3次元データの活用推進や維持管理サービスの向上を目的とする．そこで，地上型レーザースキャナと手持ちカメラを用いて実現場で計測した3次元データを用いて，既存の3次元データの一部分を更新する手法を提案し，データの新鮮度を高める．