少子高齢化が進む今，高齢者や身体障害者の中には家から最寄りの駅やバス停まで移動が困難な「ラストワンマイル移動困難者」が多数存在している．それらの方を支援するため，無料で車の貸し出しや送迎をサポートする地域の市民組織が各地に存在している．しかし，その運営はボランティアであることが多く，効率化がなかなか進まないために，事務作業に多くのコストが生じている団体も存在する．本研究では，そのような団体の一つである「NPO法人八王子共生社会推進会議（もやい）」を対象に，煩雑な事務作業を自動化するシステムを開発した．また，送迎車の位置情報を収集し，データ分析を行うことで，移動支援の需要や実態の可視化を行った．