情報処理学会 第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催 情報処理学会 第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催

1P-07
鼻歌検索のための音声特徴量抽出に関する考察
○張 夢堯,成  凱(九産大)
大量のインターネットで利用され個人で所有する昨今、その検索手段はアーティスト名や曲名などの単語によるものが主であり、それ以外に鼻歌検索はその中で有力な手段の一つである。鼻歌検索においては一概にメロディーには歌声のみでなく、様々な楽器によるものが、ボーカルの歌声によるメロディーが検索対象となる場合が最も多いと考えられる。
ボーカルの歌声には他の楽器にはない性質がある。1つめはピッチの揺らぎである.短時間の区間で観測した場合,楽器音は一定の音高のピッチを保つ傾向にあるのに対し、ボーカル音声は常にピッチが変化する傾向にある。 2つめは例えばステレオ音源であれば定位位置がある。同じ周波数帯の楽器音と区別してメロディーを際立たせるため、ボーカル音声は他の楽器と異なる定位位置にミックスされることが多いことが考えられる。3つめが連続性である.楽器の中には数オクターブもの差の2 つの音を交互に演奏できるものもあるが、ボーカルの音声はピッチが急激に変化することは少ない。
本研究では、これらの性質を利用して、鼻歌検索の参照メロディーデータとして用いることを主目的にしたボーカル特徴量を抽出手法について述べた。