1L-07
単語の概念関係を考慮したレビューの評価観点自動抽出手法
レビューは,有益な情報を含む一方で,その閲覧負担が問題視されており,負担軽減を目的に評価観点を作成する研究が数多く行われてきた.既存の教師なし手法は,抽出した評価対象語集合の意味解釈に人的コストを要する.文書分類を目的としたクラスタリング結果から複数の代表語を抽出し,抽出語それぞれに対する上位語をラベルとして付与することで,その集合の意味解釈に必要な人的コストの軽減に取り組んだ研究がある.しかし評価観点名の場合,閲覧負担の軽減を目的としているため,集合の内容を包含した抽象的な一語を名称とするのが適切だと考えられる.本研究では,抽出語の概念関係を作成することで,集合の内容を意味的に包含する上位語を評価観点として付与する手法を提案する.