1K-01
バグ発生の制約条件追加によるコンコリックテストのバグ発見能力の向上
ソフトウェア開発において,ソフトウェアテストは非常に重要である.様々なテスト手法が提案されているが,その中でコンコリックテストは,シンボルを入力として実行を行うシンボリック実行と,具体的な入力値を用いた実行を組み合わせるテスト手法である.カバレッジを効率よく高めることができるという利点のため,注目されている.しかし,すべてのバグを検出できるわけではない.特に,ゼロによる割り算,配列への不正アクセス,辞書型への不正アクセスという三種類のバグは検出されないことが多い.そこで,本研究では,制約を追加することにより,これら三種類のバグも検出できる手法を提案する.