近年のモバイルデバイスの高性能化と普及に伴い、これを利用可能な計算資源として活用することが期待される。また、近年は深層学習によるAI技術があらゆる形態で実用化され注目を集めている。これらを踏まえ、モバイルデバイスをノードとするクラスタコンピュータシステムと並列分散処理基盤を組み合わせることで、エッジコンピューティング用途などで処理の効率化または高速化が可能になると考えた。本研究ではAndroid OS搭載端末を計算ノードとするクラスタを構築し、Android端末上でLinux環境を提供する仮想端末エミュレータを用いた並列分散処理基盤をAndroidクラスタ上に構築する。この基盤上で機械学習フレームワークを動作させて、有効性を検討する。