情報処理学会 第82回全国大会 会期:2020年3月5日~7日 会場:金沢工業大学 扇が丘キャンパス 情報処理学会 第82回全国大会 会期:2020年3月5日~7日 会場:金沢工業大学 扇が丘キャンパス
SDGsの達成に向けたITの役割
日時:3月5日(木)14:00-17:00
会場:第1イベント会場(6号館 334 多目的ホール)
【セッション概要】本セッションにおいては、2030年に向け国連全加盟国が共通目標として掲げているSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けたITの役割を模索する。SDGsの前にはMDGsという目標が掲げられたが、その達成の障害としてラストワンマイル、マーケットアクセス、エコシステム等があげられた。SDGsはMDGsとは異なり先進国内の課題も含めた各国における持続可能な社会を創る取り組みであるものの、達成に向けMDGsと同様の課題を抱えることが予測される。こうした課題を、ITを用いてどのように乗り越えていけるのかを国内外でSDGsアクションを実践されている登壇者の方々と模索していく。
司会:平本 督太郎 (金沢工業大学 SDGs推進センター センター長)
【略歴】金沢工業大学SDGs推進センター長.2015年度末まで野村総合研究所にて経営コンサルタントとして従事.社長賞である未来創発ナビゲーション賞を受賞.金沢工業大学における第1回ジャパンSDGsアワード内閣官房長官賞受賞に,会宝産業における第2回アワード外務大臣賞受賞に貢献した.白山市SDGs推進本部アドバイザリーボード座長,経済産業省のSDGsビジネス関連の補助金制度の選定委員,ジェトロSDGs研究会委員等を歴任.
14:00-14:20 講演(1) SDGsに向けた国連の取り組み(発展途上国におけるブロックチェーン,ドローン等)
山﨑 頼良 (国連世界食糧計画(国連WFP) 日本事務所 政府連携担当官)
【講演概要】国連WFPが活動概要,活動する現場において必要とされるソリューションおよび実際の活用事例.今後,期待される技術の活用や日本企業の参入の可能性.
【略歴】2014年にJPOとして国連WFPに入職.ローマ本部での財務担当官を経て,2018年8月より現職.現在は主に外務省,JICAなど政府機関とのパートナーシップ構築に従事する.新たなパートナーシップ分野として外務省と日本企業連携案件にも取り組んでいる.前職として,有限責任あずさ監査法人国際部において,グローバル展開する日本企業の法定監査および英語,中国語を伴うグローバル企業の法定監査等に従事.国際基督教大学卒.
 
14:20-14:40 講演(2) テクノロジー(AI)が牽引するSDGsと地方創生
北野 宏明 (株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所  代表取締役社長,所長)
【講演概要】Sony CSLは,Global Agendaに関係する活動を行っている.アフリカでの電化,ブルキナファソなどでの新たな農業パラダイムの展開など研究から世界展開までを一気通貫で行っている.本講演では,これらの活動とその背後にある理念に関して紹介する.
【略歴】(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長.特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構 会長.学校法人沖縄科学技術大学院大学 教授.ソニー(株) 執行役員.ロボカップ国際委員会ファウンディング・プレジデント.国際人工知能学会(IJCAI)会長(2009-2011).
 
14:40-15:00 講演(3) ICTを活用した持続可能な地域づくり
山野 之義 (金沢市 金沢市長)
【講演概要】金沢市は,「IMAGINE KANAZAWA 2030」をコンセプトに,金沢工業大学など地域の多様な主体と協働しながら,SDGsに係る取組を推進している.昨年12月には,北陸一円からSDGsのステークホルダーが金沢に集結するなど,北陸地方はSDGsの活動が盛んな地域である.
市民がICTを活用し,地域課題を解決していくシビックテックも,多様な主体の協働の1つの形といえ,公共サービスや市民・企業の活動にイノベーションを起こす可能性があると考えている.その基盤となる「オープンデータ化」についても取組を進めており,今年度は市民等と行政の間で,データ公開,可否を議論する官民ラウンドテーブルを市町村では初めて開催するなど,オープンガバメントを推進している.
【略歴】1987年3月 慶應義塾大学文学部 卒業.
1990年4月 ソフトバンク(株) 入社.
1995年5月 金沢市議会議員(~2010年11月).
2010年12月 金沢市長 就任(現在三期目).
〔その他役職〕
2014年10月~ 石川県市長会会長.
2013年6月~2014年6月 全国市長会副会長.
2017年6月~2018年6月 全国市長会副会長.
 
15:00-15:20 講演(4) SDGs達成のための教育研究
大澤 敏 (金沢工業大学 学長)
【講演概要】AI・IoT・ICTなどの新しい情報技術によって社会が大きく変わろうとしています.本学では,社会の様々な問題・課題を発見し解決するプロジェクト型実践教育にAI等を活用することでSDGsの実現に向けた社会実装型の教育研究を展開しています.例えばAIロボットが芽や葉の剪定を行い高品質の食品を生産する植物工場,小水力発電や太陽光発電を組み合わせたクリーンエネルギーマネジメントなどのプロジェクトを進める中で,地方の課題を解決し,それを世界に展開することで,SDGsが掲げる17の目標と誰一人取り残さない世界の実現を目指しています.
【略歴】東京理科大学理学部化学科卒.同大学大学院理学研究科博士課程(化学)修了.マサチューセッツ大学博士研究員を経て,1996年金沢工業大学講師就任.助教授を経て,2004年教授.学生部,教務部,研究部,進路部等の副部長,バイオ・化学部学部長,教務部長を経て,2015年副学長.2016年金沢工業大学学長に就任.専門分野は高分子化学,工学教育.学長就任以来,イノベーション創出に向けた「世代・分野・文化を超えた共創教育」を推進し,全国進路指導教諭が選ぶ「面倒見が良い大学」(大学通信調べ)として調査開始以来14年連続第1位の評価を受けている.2017年12月には第1回「ジャパンSDGsアワード」内閣官房長官賞を受賞.
 
15:20-17:00 SDGsの達成をITがどのように促していくのか?
【討論概要】SDGsの達成に向け,テクノロジーが果たす役割のうち,最も重要な役割は何か?テクノロジーの発展がなければ,どのような課題が解決できずに残ってしまうか?について討論します.
ヒト・モノ・カネといったリソースが揃っているという前提において,SDGsの達成のために今すぐに活用できる技術やその使い方は何か?課題解決のためにテクノロジーを用いる時にテクノロジーの機能を最大限に引き出すために気を付けなければいけないことは何か?MDGs達成の障害として挙げられたラストワンマイル,マーケットアクセス,エコシステムという概念は,テクノロジーの発展により解決・実現可能なのかどうか?等,議論しながら,SDGsテクノロジーによる持続可能な社会の創造を実現するためには,今後どのような教育が必要となってくるのか?についての考えを紐解いていきます.
パネル司会:平本 督太郎 (金沢工業大学SDGs推進センター長)
【略歴】金沢工業大学SDGs推進センター長.2015年度末まで野村総合研究所にて経営コンサルタントとして従事.社長賞である未来創発ナビゲーション賞を受賞.金沢工業大学における第1回ジャパンSDGsアワード内閣官房長官賞受賞に,会宝産業における第2回アワード外務大臣賞受賞に貢献した.白山市SDGs推進本部アドバイザリーボード座長,経済産業省のSDGsビジネス関連の補助金制度の選定委員,ジェトロSDGs研究会委員等を歴任.
パネリスト:山﨑 頼良 (国連世界食糧計画(国連WFP) 日本事務所 政府連携担当官)
【略歴】2014年にJPOとして国連WFPに入職.ローマ本部での財務担当官を経て,2018年8月より現職.現在は主に外務省,JICAなど政府機関とのパートナーシップ構築に従事する.新たなパートナーシップ分野として外務省と日本企業連携案件にも取り組んでいる.前職として,有限責任あずさ監査法人国際部において,グローバル展開する日本企業の法定監査および英語,中国語を伴うグローバル企業の法定監査等に従事.国際基督教大学卒.
パネリスト:北野 宏明 (株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長,所長)
【略歴】(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長.特定非営利活動法人システム・バイオロジー研究機構 会長.学校法人沖縄科学技術大学院大学 教授.ソニー(株) 執行役員.ロボカップ国際委員会ファウンディング・プレジデント.国際人工知能学会(IJCAI)会長(2009-2011).
パネリスト:山野 之義 (金沢市長)
【略歴】1987年3月 慶應義塾大学文学部 卒業.
1990年4月 ソフトバンク(株) 入社.
1995年5月 金沢市議会議員(~2010年11月).
2010年12月 金沢市長 就任(現在三期目).
〔その他役職〕
2014年10月~ 石川県市長会会長.
2013年6月~2014年6月 全国市長会副会長.
2017年6月~2018年6月 全国市長会副会長.
パネリスト:大澤 敏 (金沢工業大学 学長)
【略歴】東京理科大学理学部化学科卒.同大学大学院理学研究科博士課程(化学)修了.マサチューセッツ大学博士研究員を経て,1996年金沢工業大学講師就任.助教授を経て,2004年教授.学生部,教務部,研究部,進路部等の副部長,バイオ・化学部学部長,教務部長を経て,2015年副学長.2016年金沢工業大学学長に就任.専門分野は高分子化学,工学教育.学長就任以来,イノベーション創出に向けた「世代・分野・文化を超えた共創教育」を推進し,全国進路指導教諭が選ぶ「面倒見が良い大学」(大学通信調べ)として調査開始以来14年連続第1位の評価を受けている.2017年12月には第1回「ジャパンSDGsアワード」内閣官房長官賞を受賞.