情報処理学会 第82回全国大会 会期:2020年3月5日~7日 会場:金沢工業大学 扇が丘キャンパス 情報処理学会 第82回全国大会 会期:2020年3月5日~7日 会場:金沢工業大学 扇が丘キャンパス
研究100連発 in 石川
日時:3月5日(木)10:30-12:00
会場:第4イベント会場(23号館 330)
【セッション概要】石川を代表する研究者5名が計100個の研究を紹介する怒涛のプレゼンテーションセッションを行います。金沢大学、金沢工業大学、金沢美術工芸大学、北陸先端科学技術大学院大学から個性豊かな研究者達を集め、秋田純一教授、宮田一乘教授、河崎圭吾教授、浅川直紀教授、中沢実教授が登壇します。研究100連発はニコニコ学会βによって開発されたプレゼンテーションフォーマットで、過去にはFITやNIIオープンハウス、サイエンスアゴラ等でも開催されています。
司会:湯村 翼 (情報通信研究機構 研究員)
【略歴】情報通信研究機構北陸StarBED技術センター研究員.ネットワークテストベッド,ユビキタスコンピューティングの研究に従事.過去にニコニコ学会βで「第6回研究してみたマッドネス」「野生の宇宙研究」の座長を務める.
10:30-10:35 オープニング
10:35-10:50 講演(1) 秋田純一・研究20連発
秋田 純一 (金沢大学 理工学域電子情報通信学類 教授)
【講演概要】集積回路,イメージセンサ,インタラクティブシステムに関する自身の研究内容について順に紹介する.
【略歴】1998年東京大学大学院工学系研究科電子情報工学専攻博士課程修了.博士(工学).1998年から2000年まで金沢大学工学部助手,2000年から20004年まで公立はこだて未来大学システム情報科学部講師.2004年から金沢大学講師,准教授を経て,2011年より現職.集積回路とその応用システム,特にイメージセンサとHCIへの応用に関する研究に従事.情報処理学会,電子情報通信学会,映像情報メディア学会,ヒューマンインタフェース学会会員.
 
10:50-11:05 講演(2) 宮田一乘・研究20連発
宮田 一乘 (北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 教授)
【講演概要】「メディアの力で未来を楽しく」をモットーとし,Visual ComputingとFun Computing(講演者による造語です)の2つを柱に, CG技術を核としつつ,周辺分野の知見も積極的に取り入れたデジタルメディアの研究を行なっています.Visual Computingは,主にCGや視覚情報処理の研究を,Fun Computingはデジタルメディアによる楽しみの創出の研究をしています.プロシージャルモデリングによる制作支援や,伝統工芸素材の質感表現,配色やレイアウトデザインを対象とした感性情報処理の研究,人々を楽しませるためのメディア技術の応用事例などを紹介します.
【略歴】1984年東北大学工学部応用物理学科卒.1986年東京工業大学大学院物理情報工学専攻修士課程修了.同年,日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所入社.1998年東京工芸大学芸術学部助教授.2002 年北陸先端科学技術大学院大学知識科学教育研究センター教授を経て,2012 年同大学知識科学研究科教授,現在に至る.CGおよびFun Computingに関する研究に従事.博士(工学).
 
11:05-11:20 講演(3) 河崎圭吾・研究20連発
河崎 圭吾 (金沢美術工芸大学)
【講演概要】プロダクトデザインを中心にデザイン全般に関する自身の研究内容について順に紹介する.
【略歴】1987年金沢美術工芸大学を卒業後,NECで医療機器,通信機器,家電,パソコン,携帯電話,ロボットなどのデザインに携わり,2001年~2006年サンフランシスコにあるNEC USA,Inc Design & Research Officeにて勤務.渡米勤務中は研修生としてデザインファームWhipsaw Inc.勤務.シリコンバレーの動向調査や北米をターゲットにした商品開発に従事.2010年より現職.現在新しい枠組みでの産学連携PJや大学でのデザイン授業のあり方を実践研究中.
受賞歴:「Voice Point」音声会議装置がNY近代美術館パーマネントコレクション選定.「SX-4」super computerはGマーク大賞受賞.その他国内外の受賞多数.
 
11:20-11:35 講演(4) 浅川直紀・研究20連発
浅川 直紀 (金沢大学 設計製造技術研究所 教授)
【講演概要】「CAM」とは3次元CADアプリ(3Dモデラー)で作った形を削り出したりする時に,加工する機械を動かすためのプログラムを生成するデジタルものづくりのためのアプリです.例えば3Dプリンタなら,ご存知"スライサー"と呼ばれるアプリがそれです.でもそんなアプリを作るには3次元CADの難しいサイバーなデータからリアルの座標を計算しなくてはなりません.「OpenCAMカーネルKodatunoプロジェクト」はみんなでデジタルものづくりのためのアプリを楽しく作るため,その面倒臭い心臓部をオープンソースで提供しようとするものです.本発表ではプロジェクト参加者の皆さんがどんなものを作り上げたかを紹介します.
【略歴】1991年4月電気通信大学助手,1998年5月同大学講師.同年8月に金沢大学講師に.2002年10月同大学助教授,2007年4月准教授,2013年10月教授.2019年6月から現職.主な研究テーマは産業用ロボットを用いた自動化,デジタルエンジニアリング応用,メカトロニクス,視覚障害者関連機器など.日本機械学会,精密工学会等所属.
 
11:35-11:50 講演(5) 研究20連発
中沢 実 (金沢工業大学 大学院工学研究科情報工学専攻 教授)
【講演概要】2011年より中沢実研究室では電動車椅子の自動走行をはじめとする障害者向けの取り組みを行っている.この8年間の間に実施された当該研究室での取り組みを紹介する.主な内容としては,脳波をはじめとする生体情報を用いた様々な研究開発を進めた経緯や成果について述べる.さらに当該研究室では,学生が作りたいものを自由に作ることで得られた成果について紹介する.また,近年注目されている人工知能技術を小中高学生向けに講義を行っており,その際の発見について紹介する.
【略歴】金沢工業大学 教授 博士(工学) 金沢工業大学情報工学科卒.
同大学大学院工学研究科修士課程(情報工学)修了.(株)富士通研究所通信網システム研究部研究員を経て,1996年本学助手就任.講師,助教授を経て,2011年現職.
情報通信工学と自律分散システムを専門領域とし,体が不自由な方でも,自分の意志で自由にコントロールできる拡張身体を作るという夢を実現するべく,情報通信分野から教育工学・ロボット工学・画像認識を統合した研究を行っている. 最近では,目的地を思い浮かべるだけで車いすが自律的に走行することのできる,脳波を用いた車いすロボット制御システムを開発し実証実験を行っている.
 
11:50-12:00 クロージング