7ZB-07
バーチャルカウンセリングエージェントの改良
○堀井 翼,櫻井義尚(明大),櫻井恵里子(西武文理大),鶴田節夫(電機大)
近年,多くの人が苦悩を抱えている.現在の仕事や職業生活に関することで,強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は58.3%である.特に,日本のIT労働者の60%が精神的なストレスを抱え,IT開発プロジェクトの成功率は30%にとどまっている.そのため,ITの技術を用いて“いつでもどこでもだれでも”不安やストレスといった苦悩を解消できるシステムの開発が求められている.
そのシステムの1つとして対話システムがある.1966年にELIZAという対話システムが提案され,2013年にはCRECAという対話システムが提案された.しかし,ELIZAもCRECAも実社会で来談者の問題解決をするには至らなかった.そのため,2018年以降,音声対話機能を持ったバーチャルエージェントによるカウンセリングシステムであるVCAが提案され,有用性が確認された.
そこで本稿では,VCAの対話パターンと言い回しを改良し,その有用性を検証する実験を行った.結果,改良したVCAは従来のVCAと比べて,有用だと確認できた.