異なる視点で得られた2枚の画像の同一部分を対応づけるマッチングは，画像から3次元構造を復元するために不可欠である．一般に，任意視点で得た2枚の画像を用いる場合，少数の点を用いてカメラ位置を推定をする疎なマッチングを行ってから，画像中の全ての点を対応づける密なマッチング行うという2段階で行われる．本研究では，メモリ使用量の少ない疎なマッチングの従来手法おいて事前にノイズ除去を施すことで精度向上を図る．このとき，ノイズ除去を行うフィルタは，密なマッチングで用いるエッジを保持するフィルタを用いることで，全体の計算量の抑制する．実験では，ノイズ除去のない場合に比べ5〜10ポイントの改善を確認した．