飲食業界では人手不足などの理由により従業員一人当たりの作業量が増加している．中でも揚げ物の種類が多い調理現場には改善すべき点が多く，ロボット技術やシステムの開発など調理の自動化による改善が今後見込まれる．揚げ物の管理には，油の温度，調理時間，食材の個数等が重要になる．本研究では油中食材の追跡について，サーモカメラと RGB カメラを用いた二種類の手法で動画を用いてデータ解析と検証を行った．サーモカメラ画像からは，食材と油面の温度差から食材が追跡可能であることを確認できた．一方でRGB カメラ画像からは，食材周辺に起こる気泡の移動ベクトルが食材位置の特定に利用可能なことが確認できた．