2次割当問題はNP困難な組み合わせ最適化問題の一つであり，短時間で精度の高い解を得ることができるメタ戦略を用いた手法が数多く提案されている.
本論文ではさらに強力な手法の開発を目的として，近年Max-Minsum問題の研究においても有効な結果が得られたSolution-based tabu search(SBTS)を2次割当問題に導入した．
SBTSはタブーサーチの概念を取り入れた手法であり，解探索において一度遷移した解そのものを記録しておき，ハッシュ関数を用いて同一解への遷移を禁止する．
実験では従来のタブーサーチとの比較を行い提案手法の有効性を確認した．