我が国の道路総延長は約127.8万kmであり，それを構成する橋梁やトンネルなどが建設後50年を超える割合は今後増加する．地方公共団体は職員自ら道路をパトロールしているが，日常的な路面の老朽化の需要に対応することが困難である．
　本研究では，宅配便車両に搭載したカメラとGNSSによるセンシングデータを用いて道路舗装の状況を把握することを考えた．そのためには，発見した損傷箇所を管理する基盤が必要であり，地上型レーザスキャナ，UAV(Unmanned Aerial Vehicle)やカメラを用いて道路空間の3次元データを構築した．そして，道路管理情報の管理基盤として3次元データの活用可能性を検討した．