近年、サイバーセキュリティの脅威が高まり組織や企業として対策が求められており、インシデント対応を適切に実施する組織としてCSIRTが注目・設立されている。一方、日本企業の海外展開が進んでおり、この傾向は今後も継続すると考えられる。こうした状況化において海外展開するグローバルな組織に対しても適切なCSIRTを構築・運用する必要がある。しかし、グローバル組織向けのCSIRTモデルやガイドラインは存在していない。本発表ではCSIRTの役割と業務内容を紹介した後、海外展開しているグローバル組織の課題を述べる。その後、グローバル組織におけるインシデントマネジメントリスクを提示・分析して、グローバル組織に求められるCSIRTの在り方を提示する。