近年，ヘルスケアやコネクテッドカーなどモノのインターネット（IoT：Internet of Things）を活用することで人々の生活の利便性が高まってきている．一方で，個人を特定可能な情報の流出事例の報告もあり，今後はプライバシー保護を強化しようとする情報サービスの利便性を低下させてしまうという，トレードオフの関係にある．そこで，本研究ではIoTのプライバシー面に注目し，利便性とプライバシーを両立するデータ転送方式の確立を目標とする．