本論文では自然光の下で撮影したカメラ映像による心拍数の推定方法について述べる。
本推定方法は血液が流れる際に、皮膚の輝度がわずかに変化することを利用する。心拍数推定の概要として、皮膚の輝度の変化をカメラで撮影し、得られた信号に対してフーリエ変換を行うことで心拍数を推定する。また、体の揺れなどによって輝度の変化が正しく得られなかった区間の検出も同時に行う。
実験として平常時において心拍数が60bpmから180bpmまで計測できるようにし、推定実験を行った。この結果、実測した心拍数と推定値の差が4bpm以内で推定できることが分かった。