情報処理学会 第82回全国大会 会期:2020年3月5日~7日 会場:金沢工業大学 扇が丘キャンパス 情報処理学会 第82回全国大会 会期:2020年3月5日~7日 会場:金沢工業大学 扇が丘キャンパス

6L-06
複数の群れを使ったACOによる集合多重被覆問題の解法
○一柳 遥,荒木 徹(群馬大)
集合多重被覆問題とは、与えられた整数kに対して各要素がk回以上カバーされるような部分集合を求める問題である。これは集合被覆問題の一般化である。ACOとはアリの群れが餌を探す際の行動から着想を得た探索手法であり、集合多重被覆問題に対してACOを用いた手法がいくつかある。
本研究は、既存の手法を改善することを目的とする。アリの群れを複数用意することでより広い範囲を探索することを可能とした。この手法は並列処理に向いている。提案手法をマルチスレッドプログラミングのためのライブラリであるOpenMPを使って実装し、OR-Libraryの45個のインスタンスで実験を行った。結果として、本手法が既存の手法の性能を上回ることが示された。