メニーコア上での並列処理手法としてタスク駆動型粗粒度並列処理が提案されている．本並列処理手法は，Java Fork/Join Frameworkにより実装されており，階層的なマクロタスクと内部ローカルタスクを協調実行し，高い並列性を利用することができる．本稿では，大規模プログラムの並列処理を実現するために，対象プログラムを部分プログラムに分割して並列ライブラリ化し，それらを組み合わせて並列プログラムを生成する方法を提案する．本手法ではローカルタスク（部分ループ，再帰メソッド）集合やマクロタスク集合（同一メソッド内）を，並列ライブラリ化の対象とする．Intel Xeon Phiによる性能評価の結果から提案手法の有効性が確認された．