現在、政府の政策を受け外国人介護職が増加している。彼らの多くは介護記録の読解に困難を感じている。現在の解決方法には、同僚職員からの口頭説明、多言語翻訳アプリの使用がある。しかし、口頭説明は正確性に問題がある。多言語翻訳アプリの使用にも、書き手が単言語話者であった場合は翻訳の正誤評価ができず、誤訳を防げないという問題がある。そこで、本研究では、介護記録の「やさしい日本語」化ツールを提案する。本稿では介護記録の文章を、書き手と読み手の双方が理解可能な日常会話程度の日本語に変換し、書き手による評価を経たうえでDBへ保存し、読み手である外国人介護職に提供するというシステムの開発について検討を行った。