降水量ごとに写真の多寡を表現できるシステムに、倉田らの「観光ポテンシャルマップ」がある。しかし、雨の日の観光支援機能は、現状では充分とは言えない。
本稿では、観光先での雨に対応したシステムを提案・開発する。具体的には、①降水量の目安ごとの観光ポテンシャルマップの表示、②静的特性に基づいた雨の日向きの候補スポットの表示、③行動範囲の縮小を踏まえた、基準点からの距離制限によるスポットの表示、④コインランドリーやコインロッカー、雨具入手可スポットの表示、の4つの機能である。これら4機能により、突然の雨により事前に予定していたプランに変更が生じたとしても、観光者の予定変更を効率的に支援することを目指す。