広域分散システムでは計算機の効率的利⽤のため、プログラム実⾏環境の移送が頻繁に発生する。代表的⼿法である仮想マシンを利用する⼿法は、仮想マシンが持つ全データを移送させるため、移送が長時間になるという問題がある。この問題に対し、必要最低限のプログラム実⾏環境を特定するため、プログラムが利⽤しているファイル資源を特定する⼿法を提案している。本稿では、ソケット通信を監視することで、ネットワークを介して通信を⾏う複数計算機上に跨るプログラム実⾏環境を特定する⼿法を実装し評価する。