これまでに我々が行ってきた3次元構内経路案内システムの開発では、地図データの形式を独自のもので構成していたため、データの作成の手間の多さや再利用性の低さが問題となっていた。また最近では、国土交通省から屋内地図に関わるガイドラインの案が提案されるなど、統一的な仕様でのデータ整備への注目が高まっている。ここでは、既存の構内案内システムで用いられていたデータモデルに基づき、日本地理情報標準プロファイル (JPGIS) に則った屋内地図のデータモデルを定義する。また、このモデルを用いて実際にデータを作成し、既存システムでのデータ作成の手間と、本研究でのデータ作成にかかる手間を比較する。