分散ファイルシステムは古くから開発されてきた。しかし、近年はコンテナ技術の普及やクラウド化が進んでおり、分散ファイルシステムに対する要求も変化してきている。例えば、システムの大規模化を支えていくためには、スケールアウトできることや、複数クラスタにまたがるデータ共有に対応することが重要となる。一方、dockerやgitなど、いくつかのアプリケーションではデータのバージョン管理を行っている。ここでは、アプリケーション内で実装されたバージョン管理機構を、ファイルシステムと連携させることを考える。バージョン管理された不変データの分散管理機構を中核とする分散ファイルシステムを開発し、実際の環境に適用する。