近年，高齢者の増加に伴い，車椅子，歩行補助車の利用者が増加傾向にある．近年では車椅子，歩行補助車のユーザ向けにバリアフリーマップ，ストリートビュー機能が活用されているが，これらの情報からは具体的なバリア位置を把握することが容易ではない．本研究では，歩道を撮影した画像からSfM（Structure from Motion）によって，歩行空間の3Dモデルを作成することで，実情を反映したバリア情報の表示手法を提案する．これによりバリアの分布と，空間的な位置関係の把握が可能となる．本稿では，現場の画像から静止した3次元データから得られるバリアの種類や範囲と相互位置の情報を可視化し，手法の有用性を示す．