近年、携帯端末による歩行者ナビゲーションが活発化している。しかし、歩行者から見てのランドマークの視認性や記憶しやすさに関する検討は、充分とは言えない。本稿では、ランドマークの認識不可が生じた場合でも、歩行者に合わせたサポートを行い、目的地到着までを支援するシステムを提案・開発する。具体的には、①出発地から目的地までで使用予定のランドマークを事前にまとめて表示し、自信のない、または、別のものに置き換えた方が良いランドマークがないか、打診する機能、②ランドマークが認識不可の場合、ランドマークの説明を拡充する機能、③それでも分からなければ、別のランドマークに変更する機能、および、④自分の位置が分からなくなった場合には、見えているランドマークから現在地を把握する機能、以上の4機能である。