現在多くの家電製品や自動車などの機器にコンピュータシステムが組み込まれている.この組込みシステムでは機器の自動制御を行うシステムも存在する.本研究では模型飛行機の位置検出と速度の推定を行い,目標の位置までの自動飛行を考える.位置検出にはGPSに対応したモジュールを利用して,絶対位置の検出を行う.速度の推定には計測順に並んだ緯度,経度情報から最小二乗法を用いて速度を計算する.ここで計算した速度と位置から目標の位置に向かって飛ぶように模型飛行機のラダーの制御を行う.GPSから取得できる高度は誤差が多く,エレベータ制御に関しては別の手法を用いて行う.