デジタルカメラは、現代の生活の様々な場面で利用されている。しかし、屋外で撮影を行う場合、霧や靄などの悪天候の影響を受け、鮮明さが低下する。本研究では、画像の視認性向上のために、空領域と前景領域を分離することによる靄除去手法を提案する。空の領域は画像全体であまり変化しない明るい領域であると仮定し、空の領域を抽出する。次に、空の領域から大気光の明るさ、画像全体の印象から大気光の色を推定し，ダークチャネル特徴に基づき靄による光の散乱具合を示す透過度の推定を行う。推定した大気光と透過度より画像中の靄の除去を行う。最後に、γ補正を用いて明るさ補正を行い、鮮明な画像を生成する。