2018年3月上旬頃、財務省が公文書の改ざんを行なったことが問題となった。これを受け、公文書等の重要書類を作成、編集する段階で改ざんを防止するテキストエディタを開発した。ユーザ固有のキータイピングの特徴量から個人を特定し、文書を編集する権利を持つ正規ユーザであるかを判別することで、文書改ざんの防止を図る。特徴量には、ローマ字の入力方法、特定のキー間のタイピング時間、ミスタイプの傾向の3つを採用した。ユーザ固有のキータイピング傾向を正確に把握するため、上記の特徴量を用いてユーザごとに学習を行う。また、正規ユーザの判定とキータイピング傾向の更新が必要かの判断は状態遷移を用い、改ざん防止強度を向上する。