路線バスの利用者は乗車予定のバスの混雑を事前に把握できない．どのバスが混雑しているかを事前に把握できれば，利用者は混雑していないバスを選択し，乗車することが可能となる．混雑状況の予測方法の一つとして，乗客人数に基づく方法がある．そこで本研究では，交通系ICカードの乗降データを用いてバスの乗客人数予測を行う手法を提案する．交通系ICカードは利用者ごとに乗降データが記録されるため，これらのデータから指定した路線の停留所間の乗客人数を算出できる．提案手法では，時間帯や天候の変化に応じて乗客人数が変動することを考慮して，各時間帯の乗客人数を目的変数とした予測モデルを構築する．