人間は周辺視野において視覚感度が低下するが、その感度変化の仕方は刺激の周波数や色ごとによって異なることがわかっている。この視感度はCSF(Contrast Sensitivity Function)と呼ばれる関数で表され、多くの測定が行われている。しかし、それらは視角30度に満たない範囲での測定であり、周辺視野において十分な測定が行われているとは言えない。本稿では、被験者4名の左目における30度を超える視角耳側の周辺視野での輝度に関するCSFの測定結果を示す。測定は標準偏差が視角5/3度となるGaborフィルタによって作成した、水平方向の縞模様を提示刺激として用い、階段法と2-interval-forced-choice taskによって行なった。