「pならばq」といった条件文は古典的二値論理学では実質含意(¬p ∨ q)と定義されているが、自然言語の条件文の性質とは異なることが以前から示されている。その後、推論心理学において条件文がP(q|p)という条件付き確率に整合的な論理的性質を持つことが確立され、前件pが偽の場合は条件文の真理値は真や偽ではない不定という値を取り、それを加えた三値による論理体系の必要性が認められている。この不定という値が確率値としてどのような値を取るのかについての予想がJeffrey tableであり、前件pが偽の場合条件文の確率的真理値がP(q|p)となる真理値表である。本研究はこの予想を実験的に検証する。