本研究ではコンセンサスアルゴリズムの一つのProof of Stake(PoS)プロトコルでの非中央集権性と全体効用に着目し, インセンティブ整合な最適なエージェントの選出方法と現実の状況への適応方法を提案する。
Ethereum2.0 PoSに即したモデルを作成し, 非中央集権性と全体効用の2つの評価指標とする。エージェントは自分の利得を最大化する戦略をとるため、個人の利得についてのインセンティブも分析する.
また、PoSプロトコルでは重たい計算をするのは不適切なので線形時間で計算できる必要がある。そのため、最適解ではなく近似解を求めることで計算量を減らす。