2Q-03
2面直交リフレクタを用いたShape from Focus
○布施良朗,岡部孝弘(九工大)
本稿では,2面直交リフレクタを用いた奥行き推定法を提案する.2面直交リフレクタは,2層のマイクロミラーアレイからなるプレートで,プレートの片側にある点光源から放たれた光が反対側の対称な位置で一点に交わる性質を持つ.提案手法では,2面直交リフレクタとレンズが合焦に関して類似の働きをすることに着目して,多焦点画像群を入力とするShape from Focus法による奥行き推定を実現する.特に,大口径の2面直交リフレクタを用いて,小口径レンズでは困難な遮蔽の背後の奥行きも頑健に推定できることを示す.カメラ,移動ステージ,および,プロジェクタなどと組合わせたプロトタイプシステムを作成して,提案手法の有効性を確認する.