銀行のオンラインシステムに代表される業務システムでは，オンライン処理とバッチ処理が存在する．これらの処理を同じ計算機で実行することで，計算機資源の効率的な利用が期待できる．このとき，バッチ処理がオンライン処理の応答性に影響を与えないことが求められる．そこで，入出力のデータ長の長短に着目してI/O要求の優先度制御を行うディスクI/O制御方式が提案されている．これにより，オンライン処理の応答性を保ちながらオンライン処理とバッチ処理の負荷を分散させることが可能である．本稿では，CPU性能の違いや仮想計算機環境か否かに着目し，その効果を評価した結果を述べる．