2F-04
ブロックチェーン上におけるソフトウェア更新から考察するユーザーの振る舞い
○今村光良,面 和成(筑波大)
ネットワークに接続された端末において,常に新しいソフトウェアを利用することは,セキュリティを向上させるためにも重要である.
P2Pネットワークで構成されるブロックチェーンにおいては,中央集権的な管理方法と異なり,ソフトウェアのアップデートはユーザーに依存する.
分散台帳に対する二重支払い攻撃など重大な問題を回避するために,常に新しいソフトウェアを利用するユーザーが多数を占める一方,何らかの理由により,脆弱な古いソフトウェアを利用し続けるユーザーも存在する.
本研究ではブロックチェーンを用いたサービスである Bitcoin を対象に,利用ソフトウェアの動態を観測することで,ブロックチェーン上におけるソフトウェアの更新状況から,ユーザーが振る舞う特徴について報告する.