情報が多様化、複雑化した現代社会では、実生活の中で数学的な根拠に基づいた判断を行う能力が求められる。この能力を数学的リテラシーという。しかし、生徒は数学を学ぶ意義を理解しておらず、数学の知識を日常生活とは関係のないものであると認識している。また、純粋な計算問題に対しては解答する自信があるが、実生活と結びついた問題に対しては解答する自信がない。
　そこで本研究で作成するシステムでは、身近な題材に関するデータの数学的な解釈を支援する。システムの流れは、現実の問題を数学の問題へと変化させて解決するという数学化サイクルをもとに作成している。システムの利用を通して、数学的リテラシーの習得、向上を目指す。