正確な行動認識を実現するためには，人物の行動特徴に着目するだけでなく，行動が行われる周辺の情報にも着目した行動認識アプローチが必要だと考えられる．人物の行動特徴を用いれば，「立つ」や「座る」といった一人称行動の認識は可能であるが，「人と人」や「人と物」の間に発生するインタラクションの認識は困難である．インタラクションのような複雑な行動を認識するためには，行動が行われる周辺の情報の利用は不可欠である．そこで本研究では，人物の行動特徴と行動が行われる周辺の情報を用いた行動認識手法の提案を行う．本研究では行動周辺の情報として，行動を行っている人物周辺に存在する物体とActivity Spaceを用いる．