中等教育で学ぶ代数及び幾何学は以後の高等教育において理数系を学習する上で必須の単元と考えられる。特に、幾何学は、論理的思考を身につける上で重要である。幾何学を学ぶ上で利用可能なアプリケーションソフトウェアはすでにタブレット上に多く存在する。その代表的なものとしては、sketchometryが挙げられる。これ自体幾何学問題を扱うために非常に優れたものである。
しかしほとんどのものが中等教育で学ぶ幾何学の学習には過剰の機能を有しており、機能理解に割く時間などを考えるならば、中学校の学習に限定した使い方では利用しづらい面も有している。
本研究では、幾何学を学ぶ上で、ソフトウェア利用の習熟に割く時間をほとんど取らずに利用可能な教材開発を行った。このため、極力幾何学の作図で利用する方法をそのまま運指操作に取り入れることを目指した。
また、証明問題での記述もある程度自動化可能として、幾何学証明問題の本質的な部分に集中可能な教材となることを目指した。本ソフトウェアのインターフェースを中心に紹介を行う予定である。