情報処理学会 第81回全国大会 会期:2019年3月14日~16日 会場:福岡大学 七隈キャンパス 情報処理学会 第81回全国大会 会期:2019年3月14日〜16日 会場:福岡大学 七隈キャンパス
中高生ポスターセッション
日時:3月16日(土)13:20-15:20
会場:第5イベント会場(8号館 1階オアシス)
【セッション概要】本会情報処理教育委員会初等中等教育委員会では,中学⽣や⾼校⽣に向けて「⽇頃の学習成果を,学会という場でぜひ発表してみてください!」と募集しました.この時間には応募してきた⽣徒たちが研究成果をポスター発表します.⾼校⽣なら共通教科情報科,中学⽣なら「技術・家庭科」技術分野の「情報に関する技術」に沿ったテーマ研究など,⽇頃の情報分野での学習成果の発表です.情報教育にかかわりの多い⽅のみならず,中学校や⾼等学校での情報教育をあまり御存じない専⾨科学者・技術者の⽅々もぜひご覧ください.

13:30-14:30 コアタイム
14:30-15:20 説明・デモ発表
司会・審査員
講評・特別審査員:鹿野 利春 (文部科学省 初等中等教育局情報教育・外国語教育課情報教育振興室 教科調査官)
【略歴】修士(教育学)(鳴門教育大学1996年).国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官,文部科学省において高等学校共通教科情報科及び専門教科情報科の教科調査官を併任.金沢大学理学部化学科卒(1986年).石川県の公立学校教諭,石川県教育委員会を経て2015年より現職.現行学習指導要領「情報」の調査研究協力者,教科書,問題集,副読本,情報科教育法等著者(共著).文部科学大臣優秀教員表彰(2008年).
司会進行・審査員:和田 勉 (長野大学 企業情報学部 教授)
【略歴】1978年早稲田大学理工学部電気工学科卒業,1983年筑波大学大学院数学研究科単位取得満期退学,同年東京大学生産技術研究所第3部技官,1984年より長野大学講師・助教授を経て現・企業情報学部教授.2006年大韓民国高麗大学師範学部コンピュータ教育学科招聘教授.2013年4月より本会初等中等教育委員会委員長.2018年第30回国際情報オリンピック日本大会実行委員.本会シニア会員,学会活動貢献賞受賞.
司会進行・審査員:中山 泰一 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科 准教授)
【略歴】1988年東京大学工学部計数工学科卒業.1993年同大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了.博士(工学).同年,電気通信大学情報工学科助手.現在,同大学院情報理工学研究科准教授.オペレーティング・システム,並列・分散処理,情報教育などに興味をもつ.情報処理学会では,論文誌ジャーナル編集委員会編集長,情報処理教育委員会委員,初等中等教育委員会副委員長,「会員の力を社会につなげる」研究グループ幹事,情報処理に関する法的問題研究グループ幹事などを務める.2016年度本会山下記念研究賞,2017年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞受賞.
審査員(50音順)
井戸坂幸男(松阪市立飯高中学校),大山裕(電子情報技術産業協会),奥村晴彦(三重大学),筧捷彦(東京通信大学),兼宗進(大阪電気通信大学),久野靖(電気通信大学),斎藤俊則(星槎大学),佐久間拓也(文教大学),高岡詠子(上智大学),竹中章勝(畿央大学),辰己丈夫(放送大学),中野由章(神戸市立科学技術高等学校),能城茂雄(東京都立三鷹中等教育学校),松浦敏雄(大阪市立大学),山崎謙介(東京学芸大学)
ポスター発表

展示番号 チーム名・ポスタータイトル・チームメンバー
分野・ポスター概要
#01
#02
北見北斗情報1班 「独居高齢者に対する安否確認装置およびシステムについて」
ジラール 能英瑠(北海道北見北斗高等学校 2年),前田 悠之介(北海道北見北斗高等学校 2年),遊佐 茜音(北海道北見北斗高等学校 2年),河野 蓮太(北海道北見北斗高等学校 2年)
[プログラムによる計測・制御]
少子化や核家族化が進み,独居高齢者が増加している現在,遠方から確認が可能となる安否確認装置の必要性は高い.そこで先行研究をもとに問題点である在宅・外出の判定,睡眠時間を考慮していないこと,電子メールのみでの通知機能であることを3台のRaspberry Piと超音波距離センサを利用した装置によって解決を試みた.検証ではこのシステムの感知変数という概念について動作確認をし,正常に作動したので問題はないと考えられる.しかし,先行研究のシステムとの連動や親族側からのコンタクトによる高齢者の状態確認ができなかったため,システム全体としては完成するに至らなかった.
#03JHKT 「Raspberry Piを用いた教室環境の快適化についての考察」
下川原 佑哉(北海道北見北斗高等学校 2年),細坂 直輝(北海道北見北斗高等学校 2年),原田 修平(北海道北見北斗高等学校 2年),伊藤 嵩人(北海道北見北斗高等学校 2年)
[プログラムによる計測・制御]
私たちは授業に集中することができない原因について検討した.原因として個人のやる気を除けば,教室の湿度・温度などの環境が大きく関わっているのではないかということが先行研究で指摘されている.そこでRaspberry Piで,先行研究からわかった人間が快適に感じる温度を超えたときにLEDランプが点灯するようにすれば,教室の人に知らせることができる.そして,CO2濃度が高い数値を示すことが眠気や集中力にどのような影響を与えるのか調べ,CO2センサーを正常に機能させ,先行研究を一定の基準高くなったときに喚起を促す.そのような仕組みが作ることができれば,より集中して授業に取り組むことができるのではないかと考えた.
#04VirtualPresents 「VR空間を活用した広告システムの開発及び運用」
國武 悠人(千葉県立柏の葉高等学校 1年),森 優貴(千葉県立柏の葉高等学校 1年),薮内 涼太(千葉県立柏の葉高等学校 1年),大谷 航也(千葉県立柏の葉高等学校 1年)
[問題解決とコンピュータの活用]
VR空間を利用した広告システムの開発及び運用に関するポスターです.「VR空間があまり有効活用されていないのではないか」という問題意識から,「どのようにすればVR空間を有効活用できるのか」を考えたところ,VR空間の特性上,広告を掲載すると空間の有効活用,及び高い広告効果を得ることができるのではないかと思い,「Unity」「VRChat」「Python3」を軸としてシステム開発,運用,及び実証データ収集を行いました.現状は,ビジネス利用を目的とした開発運用を行っておりますが,ビジネス利用以外に,地方PRの活動への応用も可能であると考えています.
#05
#06
たまかぎ 「機械学習型AIを用いた超解像システムにおける高解像度化に関する研究」
嶽ノ 朱里(東京都立多摩科学技術高等学校 2年),橋本 樹(東京都立多摩科学技術高等学校 2年),山口 和馬(東京都立多摩科学技術高等学校 2年)
[問題解決とコンピュータの活用]
本研究では,低解像画像をAIによって高解像度化(超解像)する際に,より高精度なシステムを明らかにする.超解像AIは機械学習型を用い,超解像させる対象画像に応じてどのような学習データが有効かを検証し,学習データによって画素間補正にどのような差が表れるかを調査した.その結果,直線の検出を得意とするAIや,細部の再現を得意とするAIなど,同じAIにおいても学習データによって超解像の実行結果に差が生じることを発見した.これにより対象画像の特徴に応じた高精度な超解像を行えるAIおよびAIの学習データを明らかにした.
#07自動運転バス 「ニューラルネットワークを用いた車線維持システムの開発」
野田 基(玉川学園高等部 2年)
[プログラムによる計測・制御]
あらかじめ道路にラインを引いておくことでバスの自動運転化が簡単に実現できるのではないかと考え,私はカメラを用いたライントレースについて研究を行った.カメラを用いた先行研究では,画像内のラインの終点位置から車体のステアリングの角度を設定する研究などがあった.しかし,私は外乱適応の観点から機械学習を用いてラインをたどる研究を行いたいと思った.方法は,カメラ画像の入力をもとに,ニューラルネットワークが右折,左折,前進の判断を行い,ラインをたどるようにした.どのような教師データで学習した時が,滑らかにラインをたどれるかを調べた.また,コース上の外乱に対して,どの程度の適応性があるかを調べた.
#08Tamagawa Academy Science Club UAV Group 「屋内での無人航空機自律制御」
岡田 崇靖(玉川学園高等部 2年)
[プログラムによる計測・制御]
近年,無人航空機が著しい技術発展をしており,これを利用したサービス等も始まっている.特にGPSを使用した自律飛行などは様々な分野で使用されている.だが,屋内など非GPS環境下での自律飛行には課題も多い.また,この環境での自律飛行には多くのセンサーと複雑な演算処理が必要となる.そこで私は,少ない数のセンサー,簡単な演算のみでの室内自律飛行を行うことを目的として研究を行なった.フライトコントローラーにNavio2,コンパニオンPCにRaspberryPi,Arduinoを使用し,自己位置を測定するためにPSDセンサーを使用した.そして単純な演算のみでの自己位置の維持を可能にした.
#09Tamagawa Academy Science Club Transportation Systems Group 「交通信号機の新システム開発」
中山 敬太(玉川学園高等部 2年)
[望ましい情報社会の構築]
現在,道路上の情報送信機から自動車に対して,信号機の色情報を送信するというシステムの開発が進んでいる.私はそれを歩行者にも応用できると考え,「歩行者の信号機認識支援システムの開発」を行った.まずは誤りなく通信をするために,通信精度を100%にする実験を行った.通信にはZigBee規格を用いた.送信速度と情報量を変化させて,正確に情報を受信できるかを測定した.結果,受信データを二重でチェックすることで,通信精度を100%にすることができた.次にスマートフォンに信号機の色情報を送ることで,歩行者の色認識を支援するシステムを開発した.ここではBLE規格を利用した.実際に色情報を通信することができた.
#10玉川学園サイエンスクラブ文字認識を利用した自立制御 「特徴点抽出を利用した文字認識の研究」
西岡 英光(玉川学園中学部 3年)
[プログラムによる計測・制御]
私は,特徴点抽出を利用して文字認識をすることを研究した.文字認識では,OpenMVカメラを利用し研究を行った.最初に,特徴点マッチングによる文字認識を試みたが,アルファベットは形が単純なため特徴点が少なく,文字とカメラの距離が変わってしまうと認識することができなかった.そのため,自分で画像の中にある長い線の位置と長さを文字の特徴点として認識するプログラムを作成した.この方法によって距離を変化させても文字認識をすることに成功した.
#11未熟組込みプログラマー 「組込み向けハイパーバイザを用いたCPU命令疑似拡張によるセキュリティ機能の開発」
朱 義文(私立世田谷学園高等学校 2年)
[コンピュータと情報通信ネットワーク]
ここ数年で,組込みシステムにおいてもハイパーバイザの活用が進んでいる.しかし,既存の多くのハイパーバイザは,ベンダーが作成したもので,クローズドであり,複雑である.また,未成熟な分野でもあり,改善余地が多くある.そこで,本研究では,手軽に参考・検証できる軽量な組込み向けハイパーバイザを作成し,さらに,そのハイパーバイザ上に,従来のOSレベルでは実現が難しかったセキュリティ機能追加することを目標とし,実際にエミュレータ上で動作する組込み向けハイパーバイザ,そしてセキュリティ機能として,ハイパーバイザを用いたCPU命令擬似拡張機能によるゲストVMにおけるROP攻撃の検知機能を開発した.
#12町高パソコン同好会 「電気通信大学との高大連携「基礎プログラミング」に参加して」
原子 龍之介(東京都立町田高等学校 2年),小寺 柚希(東京都立町田高等学校 1年),武田 和大(東京都立町田高等学校 1年)
[問題解決とコンピュータの活用]
町田高校パソコン同好会では,希望する者が電気通信大学との高大連携「基礎プログラミング」に参加した.「基礎プログラミング」は電気通信大学1年次の情報科目で,e-learning形式で受講するものである.学校や自宅で,e-learningに取り組む活動を通して,自分たちがどのように学習を進めていったのか,どのような点に興味関心を持ったのか,どのような作品をつくったのか,どのような点が難しかったのか,等について報告する.
#13pineapples 「スマホの過使用の改善」
松野 良郁(神奈川県立柏陽高等学校 1年),河田 旭瑠(神奈川県立柏陽高等学校 1年),長谷川 令(神奈川県立柏陽高等学校 1年)
[情報社会の課題と情報モラル]
若い世代のスマホの使いすぎが良くないのではないかと考え,1日のスマホの使用時間,勉強時間,スマホに関するルールの有無を調べ,誰もが行える改善法を検討した.中学校2校と高等学校1校にてアンケートを行い,中学生と高校生から合計1,165人分のデータを得た.スマホの使用時間と勉強時間を30分ごとに分けて1から7まで選択肢を分けて回答してもらった.スマホの使用時間と勉強時間にしっかりとした関係があるかを調べ,選択肢ごとの人数の割合を表すため,独自のグラフを用いた.また,スマホに関するルールの有無で分け,その2つを比較し,どう違いが現れるかを検証した.
#14ふたりカントー 「Massage to the Future」
鷺島 悠人(国際高等専門学校 高専1年),青木 心路(国際高等専門学校 高専1年)
[問題解決とコンピュータの活用]
従来からのスケジュール管理には手帳やスマートフォンのカレンダーアプリケーションなどを用いることが一般的だが,スマートスピーカーを使用することで,より入力の手間を省けると考えた.そのため,Amazon echoとAlexaを使用したスケジュール管理のためのアプリケーションを作成した.このアプリケーションの開発にはAWS(Amazon Web Service)のLambdaとDynamoDBを使用した.このアプリケーションを使用することで,いちいち手帳などを見なくても記録と確認ができるようになり,音声入力によって入力の手間が省けるようになった.予定を確認する際の利便性の向上が今後の課題である.
#15ICT girls 「Development of a personal portfolio web site」
本丸 日菜(国際高等専門学校 高専1年),瀬戸 悠華(国際高等専門学校 高専1年),プラチャクタム イッサダー(国際高等専門学校 高専1年)
[ディジタル作品の設計・制作]
高専の一年生のコンピュータースキルズの授業ではHTMLとCSSについて学ぶ.この授業では個人向けポートフォリオのウェブサイトの制作を通して,ウェブサイト作成に必要な知識を学び,完成した後には,今後のプロジェクト活動や授業等に活用されるようになる.このデジタルポートフォリオの制作によって,学生は自分の学んだことを実践する機会を持ちつつ,同時に自分の個人的な成果や専門教育の成果を世界に示すためのプラットフォームを作成します.
#16長野県駒ヶ根工業高等学校サイエンス同好会A 「C言語後置増分演算子の解説における誤解釈要因に関する研究」
阿部 早哉香(長野県駒ヶ根工業高等学校 3年),瀬戸 由乃(長野県駒ヶ根工業高等学校 3年),下島 彩(長野県駒ヶ根工業高等学校 1年),宮川 力(長野県駒ヶ根工業高等学校 1年)
[問題解決とコンピュータの活用]
後置増分演算子の解説において,多くのテキストやインターネット上の技術解説サイトにおいて,誤解釈に起因すると思われる誤った解説がされ続けられたのではないかと考えた.本研究では,この件に関する調査結果について報告すると共に,私達が主張する見解について説明し,その検証結果を示す.また,この解釈に関する問題点を明らかにし,今後のプログラミング言語教育の発展に向けて,記述を修正し,この内容を広報していくことが必要であると考える.
#17長野県駒ヶ根工業高等学校サイエンス同好会B 「電波望遠鏡用観測データ自動処理システムの構築」
瀬戸 由乃(長野県駒ヶ根工業高等学校 3年),岩村 勇弥(長野県駒ヶ根工業高等学校 3年),白鳥 衛(長野県駒ヶ根工業高等学校 3年),宮川 力(長野県駒ヶ根工業高等学校 1年)
[プログラムによる計測・制御]
本校では,4GHz帯の電波望遠鏡を学科間協力で製作し,太陽電波波の変動を観測している.この観測データの処理をEXCEL上で手作業で実施してきたが,膨大な時間がかかるため変動の可能性のある限られた部分しか解析できなかった.本研究では,この処理をDOSコマンドや既存ツールと自作プログラムを組み合わせて自動化する手法で開発したシステムについて報告する.自作するプログラムを機能単位のフィルター型プログラムとし,これらを連結して目的を実現する手法で構成した.この方法は,作成がしやすく,機能修正や機能追加が容易で,効果的な手法であると考える.
#18チームなばテレ! 「名張発!地域活性化に向けたテレビ番組の制作.情報活用能力を身につける!」
米倉 由季乃(三重県立名張高等学校 2年),松井 美咲希(三重県立名張高等学校 1年)
[ディジタル作品の設計・制作]
私たちは,昨年9月から毎月,地域と学校のニュース番組「なばテレ!」を制作し,市内の3カ所で放映しています.地域の話題と学校の話題を毎回2件ずつ,私たち高校生の視点で番組にしています.地域の話題は,私たちが自ら取材し,ときには一緒に参加して,少しでも地域活性化につながればと考え,取り組んでいます.学校の話題は,総合学科で学んでいることを先生や生徒に取材し,地域のみなさんに名張高校のことを知ってもらえるようにまとめています.取材をする中で,たくさんの情報からどれを伝えたらよいか,インタビューした人の思いを伝えることを大切にしています.準備期間を含めた,この1年間の取り組みを発表します.
#19三重県立松阪高等学校 「地域活性化を目的としたCMの表現方法」
鷲見 咲良(三重県立松阪高等学校 2年),高山 若菜(三重県立松阪高等学校 2年),廣 柊弥(三重県立松阪高等学校 2年),織戸 颯汰(三重県立松阪高等学校 2年)
[情報の活用と表現]
私たちは松阪市と連携し,地域活性化を目的としたCMを制作しています.これは文化や歴史,風景や特産品などといった松阪市の魅力を自分たちで調査し,高校生の視点をもって30秒のCMを制作するというものです.その中で,CMの表現方法には何種類かのパターンがあり,私たちはそれらを手法別にいくつかのグループに分け,整理しました.また,近年テレビやSNSなど,さまざまなメディアを用いたCMについても分析し,地方の活性化に効果的なCMの表現方法を探究しました.
#20アルゴリズムグループ 「高度情報化社会に対応した初等教育アルゴリズム教材の開発」
塚田 瑠奈(京都市立京都工学院高等学校 1年),秋田 剛志(京都市立京都工学院高等学校 1年),田中 裕(京都市立京都工学院高等学校 2年),山脇 夕佳(京都市立京都工学院高等学校 1年)
[問題解決とコンピュータの活用]
2020年より全国の小学校においてプログラミング教育がスタートする.新カリキュラムでは,小学生に対して論理的思考力を習得させることが求められている.そこで,身近なコンピュータ制御機器を用いて,「信号機」を題材とした問題解決手法を学習できる教材を開発した.信号機の基礎的な制御から学習でき,交通量などの条件によって変化する最適な信号の切換についても発展学習できる教材である.本研究では,数年にわたって実施してきた科学・ものづくり教室の経験と教室活動で得られた受講者のアンケートの結果・考察を生かした初等教育におけるプログラミング教育対応型の教材について発表する.
#21
#22
京都すばるCTF 「情報セキュリティ競技会(CTF)について」
野上 柊(京都府立京都すばる高等学校 2年)
[コンピュータと情報通信ネットワーク]
本校の情報科学科は専門学科「情報」に関する学科であるため,さまざまな情報に関する学習をしています.また,本校は,平成28年度から今年度まで「産官学連携による情報セキュリティ人材育成」をテーマにしたスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)に文部科学省から指定されたことにより,2年次で学校設定科目「サイバー空間と法(4単位)」を全員が履修し,情報モラルの向上,法やルールの理解,情報セキュリティに関する知識・技術を習得するための学習をしています.その科目のなかで実施している情報セキュリティ競技会(CTF)について発表します.
#23
#24
京都すばる課題研究 「京都すばる高校情報科学科3年生課題研究の取組について 」
増田 久人(京都府立京都すばる高等学校 2年)
[プログラムによる計測・制御]
本校の情報科学科は専門学科「情報」に関する学科であるため,さまざまな情報に関する学習をしています.また,本校は,平成28年度から今年度まで「産官学連携による情報セキュリティ人材育成」をテーマにしたスーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)に文部科学省から指定されたことにより,3年次で履修する「課題研究(5単位)」の研究内容が,大学や企業と連携することで深化・充実されました.その科目のなかで3年生が取り組んだいくつかの研究について発表します.
#25未踏ジュニア 「LINEで設定・通知できる当番お知らせサービス「Toubans!」」
西村 惟(N高等学校 2年)
[問題解決とコンピュータの活用]
LINE上で設定・通知できる当番お知らせサービス・「Toubans!」の紹介.学校の掃除当番表が昔ながらの手回し式で,誰かがイタズラで勝手に回す,保健委員が回し忘れる,掃除場所の連絡を忘れる,といったトラブルを発生させていたため,LINE Botで解決できないかと思い開発した.利用は,LINEのBotを友達に追加するだけで始められる.通知したいグループに招待すると,設定ボタンを送ってくる.設定ボタンをタップして情報を入力すれば,後は当番の通知が設定通りに届く.夏休みなど,長期的に通知を止められる機能や,使い方を動画・文章で見る事ができる機能など,便利な機能も搭載している.
#26神戸大学附属中等教育学校 ICTと音楽 「ラテン音楽における音楽の機械化」
西出 陽菜(神戸大学附属中等教育学校 5年)
[情報の活用と表現]
近年,ICT技術の普及に伴い色々なものがディジタル化されている.音楽という分野でも,ICTを活用した多様なサービスやソフトが開発され,音楽と人との間にコンピュータが介在することが少なくない.音楽は「作曲する」「演奏する」「聞く」など,色々な側面から音を楽しむことができ,それぞれの側面で,コンピュータを用いることによる利便性がある部分もあるが,人間にしか出せない音楽もある.本研究では,人間が演奏した音楽とICT技術を用いて演奏した音楽を比較し,音楽の将来について考えた.
#27神戸大学附属中等教育学校 プログラミングで学ぶ学校の授業 「ICTを活用した教育を普及させるための考察」
野口 智敬(神戸大学附属中等教育学校 4年)
[問題解決とコンピュータの活用]
ICTを活用した授業と人間の教師が行う授業をくらべて,どちらの習熟度が高いか,または理解が深まったかを研究した.ICTを活用した教育を行う事の強みとして,以下の三つに着目した.(1)大量の情報のカスタマイズが容易(情報の収集・整理・分析・表現等).(2)時間的,空間的制約を超える(諸データの蓄積と送受信).(3)情報の双方向性(考え等を瞬時に共有).これら3つの観点を踏まえ,教科「物理基礎」の1単元 力学分野において,ICTを活用した教授法として,プログラミングを活用して学んだ場合と講義による教授法で学んだ場合の習熟度を比較し,ICTを活用した教育が本当に理解度の高さに直結しているのか考察した.
#28神戸大学附属中等教育学校 漢詩自動生成 「コンピュータが漢詩を詠むことは可能か〜漢詩自動生成プログラムの作成〜」
能丸 天志(神戸大学附属中等教育学校 5年)
[ディジタル作品の設計・制作]
近年,AIや機械学習が大いに注目されている.その中で,俳句やショートショートを生成するAIの研究が行われるなど,文学の分野でも盛り上がりを見せている.そこで,現代の日本語や中国語とも異なるが,平仄や押韻などある程度の制約がある「漢詩」でも同様のことが可能ではないかと考え,漢詩を自動生成するプログラムの作成を試みた.
#29神戸大学附属中等教育学校 ブラウザゲーム投稿プラットフォームの開発 「ブラウザゲーム投稿プラットフォームの開発」
塩塚 弘典(神戸大学附属中等教育学校 4年)
[ディジタル作品の設計・制作]
本研究では,ブラウザゲーム開発の活性化がこれからの情報化していく社会全体にプラスの影響を与えるということを提示し,ブラウザゲーム開発の活性化を促すために実際にブラウザゲーム投稿プラットフォームの開発を行っている.デバイスの違いにとらわれることなくクロスプラットフォームで動作させることができるというWebの特徴を活かし,ゲーム製作の初学者でも作ったゲームを気軽に投稿できるように工夫して開発したプロトタイプを紹介する.さらに,ネイティブアプリをプレイする感覚でブラウザゲームをプレイできるようにPWAなどのWebの最新技術を活用した開発手法や,Node.jsを用いたサーバーサイドプログラムの開発などについても紹介する.
#30True Blue 「急変する病気のための連携システム」
天羽 真嵩(清風南海学園高等学校 2年),武藤 熙麟(灘高等学校 1年),枡田 弦也(灘中学校 2年)
[望ましい情報社会の構築]
心臓疾患・1型糖尿病・劇症型アレルギーなどは発作時,周囲の人に正確な病名が分かってもらいにくく,かつ救急隊の到着前に速やかに特別な措置(AED,インスリン注射,エピペン注射など)を講じる必要があります.ですが,本人が自分でその対処が出来ない状況もあり得,また,周囲の人は病気ごとに必要な特別な措置があることをまず知りません.もし措置があることを知っていたとしても,曖昧な記憶だけで,非常時に思い切って試してくれる人はほぼいないと思います.本研究では,そのような病気の急変時に助かる可能性を高め,かつ予後が悪くなりにくくすることを目的とし,原型を完成させました.
#31FAN 「SDGsに関する問題解決」
荒瀬 愛斐(野田学園高等学校 1年),福重 希(野田学園高等学校 1年),長冨 誇弓(野田学園高等学校 1年)
[問題解決とコンピュータの活用]
SDGsの問題を解決するアプリの企画・開発
#32虚無虚無プリン 「SDGsに関する問題解決」
河尻 日菜(野田学園高等学校 1年),村田 明香里(野田学園高等学校 1年),岡町 咲希(野田学園高等学校 1年)
[問題解決とコンピュータの活用]
SDGsの問題を解決するアプリの企画・開発
#33HOTDOG 「SDGsに関する問題解決」
石松 大知(野田学園高等学校 1年),片山 佑太(野田学園高等学校 1年),橋本 昌宗(野田学園高等学校 1年),吉松 真之介(野田学園高等学校 1年)
[問題解決とコンピュータの活用]
SDGsの問題を解決するアプリの企画開発
#34ぶんじんTV 「pythonプログラミングによる問題解決」
鍋田 夏輝(野田学園高等学校 1年),中村 賢人(野田学園高等学校 1年),池田 拓武(野田学園高等学校 1年),朝間 將仁(野田学園高等学校 1年)
[問題解決とコンピュータの活用]
日常生活における問題解決に向けてのソフトウェア開発
#35
#36
岩国高理数科課題研究数学班 「「課題研究」数学部門の実践事例」
浅間 慶二郎(山口県立岩国高等学校 3年),杉本 正飛(山口県立岩国高等学校 2年)
[問題解決とコンピュータの活用]
理数科課題研究の授業で取り組んだ数学部門の2年間の実践事例です.昨年度は「マンデルブロ集合の研究」,今年度は「文字識別システムの研究」でした.
#37脇町高校科学部 「カイコの歩容解析とソフトロボットによる再現」
近藤 理生(徳島県立脇町高等学校 1年),東 和輝(徳島県立脇町高等学校 1年),武田 拓馬(徳島県立脇町高等学校 1年),小松 拓豊(徳島県立脇町高等学校 1年)
[プログラムによる計測・制御]
東京大学でのIoT研修を通して,生物を知るために生物とそっくりのロボットを作るというアプローチがあることを知った.特にやわらかさは,生物らしさと深く関係しているという点に興味を持ち,自分たちでもその生物を模倣したロボットを作りたいと考えた.そこで手に入りやすいカイコの動きを動画撮影し,動作分析ソフト「Kinovea」を用いて歩容解析を行った.また,その解析データをもとにゴムや紙などの柔らかい素材でできたアクチュエータを「Arduino」により制御することでカイコの動きの再現を行った.
#38修猷パソコン部 「高校物理を応用したゲーム作り」
金丸 大輝(福岡県立修猷館高等学校 2年),近野 裕紀(福岡県立修猷館高等学校 2年),近藤 悠眞(福岡県立修猷館高等学校 2年),寺崎 一晴(福岡県立修猷館高等学校 1年)
[ディジタル作品の設計・制作]
私達が勉強している高校の物理の内容を利用してゲームを製作します.図と数式で扱うことの多い物理を,ゲームエンジンを使って実際に目で確かめるとともに,学問を実践的に扱うことの楽しさを紹介します.
#39Iwmca(イムカ) 「教育用小型コンピュータボードの活用」
大津 胡南(福岡市立平尾中学校 2年),入江 翔太(福岡市立平尾中学校 2年),望月 拓海(福岡市立平尾中学校 2年),横尾 礼於(福岡市立平尾中学校 2年)
[プログラムによる計測・制御]
通常の授業ではやらなかった教育用小型コンピュータボードに,興味があった生徒四人で空いた時間を使い,プログラムしました.そのプログラムとこれからの情報分野の可能性について発表します.
#40チームUTO 「GeoGebraによる光学実験の再現とImageJによる精度向上」
佐藤 凜(熊本県立宇土中学校・宇土高等学校 高校2年),米田 琉世(熊本県立宇土中学校・宇土高等学校 高校2年),窪田 瑛仁(熊本県立宇土中学校・宇土高等学校 中学3年),吉野 泰生(熊本県立宇土中学校・宇土高等学校 中学3年)
[問題解決とコンピュータの活用]
我々は屈折率を簡易的,かつ高精度で測定する研究を行っており,測定の簡易化や精度向上を目的として,高機能画像処理ソフト「ImageJ」と,動的シミュレーションソフト「GeoGebra」を採用した.また,誤差算出や近似直線の作成等に「Excel」を用いた.その結果,ImageJによって,デジタルカーボンノギスでの測定と比べ精度が12倍に向上することがわかった.また,GeoGebraを用いたことにより,リアルな測定環境を再現でき,実験値と一致することを確認できた.以上のことから,実験の困難な計測も有効なソフトの活用によって,十分に再現性が得られ,実験効率も上がることがわかった.さらに,信頼性の確保だけでなく,新たな気づきや複雑な現象の考察が可能となった.
#41金武中学校プレゼンAチーム 「人権を尊重する心」
関根 さゆき(沖縄県金武町立金武中学校 2年),宇久田 莉子(沖縄県金武町立金武中学校 2年),新垣 杏美(沖縄県金武町立金武中学校 2年)
[情報通信ネットワークとコミュニケーション]
私たちの中学校では,「コミュニケーションが苦手である」「自分に自信がない」「授業中に発表することが苦手である」生徒が多いと感じます.しかも,ほとんどの生徒が「苦手だからできるようになりたい」という願いを持っています.実際,「うまくできるようになるための方法」について,これまで考えることはありませんでした.そこで,私たちは願いを実現するために身の回りにあるスマートフォンやタブレットなど情報通信端末を活用することで問題解決できないか考えました.
#42金武中学校プレゼンBチーム 「情報通信端末で変わる私たちの未来」
池原 天音(沖縄県金武町立金武中学校 2年),屋宜 緒吏倫(沖縄県金武町立金武中学校 2年)
[望ましい情報社会の構築]
私たちプレゼンBチームは2019年1月に「平成30年度 第2回全国プレゼンテーションコンクールin羽生」に参加しました.原稿作成期間と冬休みが重なり,それぞれ部活動や習い事などなかなか時間調整することができず,集まることが難しかったです.しかし,私たちはそれぞれのタブレットやスマートフォンを活用して,意見を交換し合いながら1つのテーマでプレゼンテーションをつくることができました.全員が学校にいなくても,それぞれの時間に合わせて共通の作業をすることができたのにワクワクしました.この体験から,「私たちの未来はどのようになっていくのか」について提案したいと思います.