情報処理学会 第81回全国大会 会期:2019年3月14日~16日 会場:福岡大学 七隈キャンパス 情報処理学会 第81回全国大会 会期:2019年3月14日~16日 会場:福岡大学 七隈キャンパス
論文必勝法
日時:3月15日(金)12:30-15:00
会場:第2イベント会場(A棟 AB02)
【セッション概要】論文誌ジャーナル/JIP編集委員会主催の本セッションでは,現在,論文誌への掲載を目指して論文を執筆中もしくは,今後,執筆する予定のある情報処理分野の若手研究者の方々へ有益な情報を提供いたします.具体的には,まず,経験豊富な講師をお迎えして研究成果を論文として執筆する過程についてお話をいただきます.また,パネル討論では,編集委員会から委員長ならびに,各グループの主査による,採録される多くの論文にみられる傾向や,査読コメントへの対応方法などのアドバイス,論文を出す前のチェック事項などについて討論します.本セッションは,論文著者の方のみならず,共著者の指導教員,査読をお引き受けくださる方にも必見です.
司会:谷口 倫一郎 (九州大学 大学院システム情報科学研究院 教授)
【略歴】1980年九州大学大学院工学研究科修士課程修了.同年,九州大学大学院総合理工学研究科助手.その後,同助教授を経て,1996年より九州大学大学院システム情報科学研究科(現研究院)教授.工学博士.コンピュータビジョン,サイバーフィジカルシステムの研究に従事.現在,情報処理学会理事,日本学術振興会学術システム研究センター専門研究員,日本学術会議第三部会員など.
12:30-13:30 基調講演 良い素材と優れた調理法
向川 康博 (奈良先端科学技術大学院大学 教授)
【講演概要】論文執筆は料理に似ている.料理を上手に完成させるためには,良い素材と優れた調理の腕前が必要になる.素材が悪いと腕前も発揮できないし,腕前が悪いと良い素材も台無しになる.これは,研究の着想をもとに丁寧に実験して良質なデータを得たり,さらにそのデータをもとに完成度の高い論文に仕上げる過程に似ている.本講演では,素材と調理法の両方について,講演者のこれまでの経験に基づく「技」を紹介したい.特に,素材の目利きの重要性に関しては,私が研究室のキャッチコピーとして使っている「トレンドは追わない.発想の転換で世界の最先端に挑む」を元に紹介したい.
【略歴】1997年筑波大学大学院博士課程工学研究科修了.岡山大学助手,筑波大学講師,大阪大学准教授を経て,現在,奈良先端科学技術大学院大学教授.うち,2009年から2010年にかけて,マサチューセッツ工科大客員准教授.専門はコンピュータビジョン,コンピュテーショナルフォトグラフィ.山下記念研究賞(2012),MIRU長尾賞(2008,2017)等を受賞.MIRU2016/2017 実行委員長,ACCV2007/2012 Area chair, ICCP2019 General chair等を務める.
 
13:40-15:00 パネル討論 査読のハードルをどう越えるか
【討論概要】採録される多くの論文にみられる傾向や,査読コメントへの対応方法などのアドバイス,論文を出す前のチェック事項などについて討論します.
パネル司会:中山 泰一 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科)
【略歴】1988年東京大学工学部計数工学科卒業.1993年同大学院工学系研究科情報工学専攻博士課程修了.博士(工学).同年,電気通信大学情報工学科助手.現在,同大学院情報理工学研究科准教授.オペレーティング・システム,並列・分散処理,情報教育などに興味をもつ.情報処理学会では,論文誌ジャーナル編集委員会編集長,情報処理教育委員会委員,初等中等教育委員会副委員長,「会員の力を社会につなげる」研究グループ幹事,情報処理に関する法的問題研究グループ幹事などを務める.2016年度本会山下記念研究賞,2017年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞受賞.
パネリスト:島岡 政基 (セコム株式会社 IS研究所 主任研究員)
【略歴】1998年慶應義塾大学大学院理工学研究科修士課程修了.同年セコム(株)入社.2004年より同IS研究所.2005〜10年まで国立情報学研究所特任准教授(後に客員准教授)を兼務.2014年総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻博士課程修了.博士(情報学).認証基盤とトラストの研究開発に従事.情報処理学会コンピュータセキュリティ研究会幹事(2016年〜),同会セキュリティ心理学とトラスト研究会運営委員(2014年〜2017年),同会論文誌編集委員会ネットワークグループ委員(2015年〜),同副査(2016年〜)同主査(2018年〜).
パネリスト:田中 勇樹 (群馬大学 大学院理工学府 知能機械創製部門 助教)
【略歴】2006年 群馬大学大学院工学研究科電子情報工学専攻博士後期課程修了.博士(工学).2008年 九州工業大学情報科学センター助教, 2010年 群馬大学大学院工学研究科生産システム工学専攻助教を経て2013年より現職.2015年度より情報処理学会論文誌ジャーナル編集委員,2018年度基盤グループ主査.グラフ理論,高速算術演算ハードウェアに関する研究に従事.
パネリスト:松島 裕康 (東京大学 大学院工学系研究科システム創成学専攻 特任助教)
【略歴】2011年〜2012年日本学術振興会特別研究員(DC2).2013年電気通信大学情報理工学研究科修了(工学博士).2013年〜2018年,国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能研究センター特別研究員.現在,東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻特任助教.人工知能,マルチエージェントシミュレーション,進化計算の研究に従事.情報処理学会論文誌編集委員会知能グループ委員(2015年〜),同副査(2016年〜2017年),同主査(2018年〜).
パネリスト:渡辺 博芳 (帝京大学 教授)
【略歴】1988年宇都宮大学大学院工学研究科修士課程修了.栃木県庁を経て帝京大学理工学部助手,現在,同教授.帝京大学ラーニングテクノロジー開発室・室長を兼務.工学博士.教育学習支援情報システム,情報教育の研究に従事.情報処理学会学会誌編集委員(2016年〜),同学会論文誌教育とコンピュータ編集委員(2016年〜),同学会論文誌編集委員会情報システムグループ委員(2016年〜),同副査(2017年),同主査(2018年).