情報処理学会 第81回全国大会 会期:2019年3月14日~16日 会場:福岡大学 七隈キャンパス 情報処理学会 第81回全国大会 会期:2019年3月14日~16日 会場:福岡大学 七隈キャンパス
ITとAIが変える働き方の未来 〜 クラウドソーシング,シェアリングエコノミー,ギグエコノミー 〜
日時:3月14日(木)13:00-15:00
会場:第4イベント会場(A棟 A203)
【セッション概要】ITとAIによって働き方は激変します.副業をもつのが当たり前,学び,仕事,遊びが密接に繋がる,これらの区別がつかない.退職後も様々な収入手段がある.そんな未来に向かっているまさに今,新しい働き方の世界の最新動向,新しい働き方を実践する当事者による経験,ITによる学び支援の最前線,を共有し,これからITとAIに何ができるのかを議論し,未来の働き方を一緒にデザインしたいと思います.
司会:森嶋 厚行 (筑波大学 図書館情報メディア系/人工知能科学センター 教授)
【略歴】2011年より多くの研究者とCrowd4Uクラウドソーシングプラットフォームの運用を開始し,京都府立図書館,新潟県燕市,茨城県つくば市,福島県双葉町,VLDB Endowment等,様々な学術・公共のクラウドソーシングプロジェクトに関わる.ACM SIGMOD 2001,情報処理学会論文誌,日本データベース学会論文誌,CAiSE 2015,Emerald Journals等で論文賞受賞.現在,科学技術振興機構CREST「CyborgCrowd」プロジェクト代表者.
13:00-13:40 講演(1) クラウドソーシング,シェアリングエコノミー,ギグエコノミーの世界動向
村田 弘美 (株式会社リクルート リクルートワークス研究所 グローバルセンター長・主幹研究員)
【講演概要】日本では働き方改革のもと「雇用」と「自営」の中間的な働き方をする「雇用類似」に関心が高まっている.外形的には,自営業者であり,個人事業主,インディペンデントコントラクター,フリーランサー,クラウドワーカー,ギグワーカーなどが含まれる.欧米を中心として,ウーバーをはじめとするギグエコノミーは増加しており,注目が集まっているがその実態はどうなのか.本講演では,定義やマーケット,ギグワーカーの平均像,仲介事業,HRテクノロジー.また,世界的なコンファレンスにおけるギグの現状など,さまざまな側面からアプローチを行い「ギグワーク」の実態とその課題について明らかにする.
【略歴】1983年(株)リクルート入社.総務,人事,広告審査,HRDプランナー,HRD研究所研究員,新規事業開発等のHR関連部門を経て,1999年に社内研究所としてリクルートワークス研究所を立ち上げ,入所.2001年労働市場研究グループマネジャー,2013年よりグローバルセンター センター長.2005年法政大学社会学部兼任講師.厚生労働省内労政記者クラブ所属.
 
13:40-14:05 講演(2) ランサーとして生きていく 〜 理想,現実,課題〜
藤 清貴 (Lancer of the year2015 MVP / ウェブデザイナー)
【講演概要】フリーターから,専門学校を経て就職.福岡から上京し,その後,クラウドソーシングと出会いハワイへ.「ごく普通のキャリア」から,なぜハワイに移住し,フリーランスになったのか.ハワイ移住の苦労話,お金のこと,家族のこと,そして海外に住みながらクラウドソーシングを通して得てきた大切なことなど,赤裸々に語ります.
【略歴】2007年九州デザイナー学院 3DCGデザイン科卒.ゲーム会社を経て,外資系企業のデザイン担当,(株)サイバーエージェント,(株)リクルートで,ウェブデザインを担当.その後ハワイへ家族で移住し,フリーランスとして活動.アフリカのNPO団体のウェブデザインなど,各国の案件も手がける.現在は福岡市西区在住.4児の父で,福岡の発達障害児をサポートする団体にボランティアとして参加.スタートアップ企業の(株)カロリカにアートディレクターとしても参加している.
 
14:05-14:30 講演(3) 経験サプリメントによる学びと仕事
黄瀬 浩一 (大阪府立大学 大学院工学研究科 教授)
【講演概要】100年ライフが現実になる近未来では,社会活動に必要な知を獲得し続ける必要がある.ところが,技術革新のスピードが増すと,どの知がいつ誰に必要で,それを誰が教えられるのかを,前もって予測することが難しくなる.この問題を解決するためには,知を今持っている人から今必要とする人に臨機応変に流通させる仕組みが必要である.知がこのように流通すると,人はあるときは教える側,またあるときは学ぶ側にまわり,さらには学んだ知を用いて働く側にもなる.このように状況に応じて柔軟に人々のロールが切り替わる社会システムを,知のエコシステムと呼ぶ.本講演では,知のエコシステムを作成するための基礎となる技術開発の一端を紹介する.具体的には,講演者が代表を務めるJST CRESTのプロジェクト「経験サプリメントによる行動変容と創造的協働」の中で行っている,学びをサポートするためのセンシング技術を紹介するとともに,知のエコシステムにどう活かされるのかについて構想を述べたい.
【略歴】1986年阪大・工・通信卒.1988年同大大学院博士前期了.1990年阪府大・工・電気助手.現在,同大大学院工学研究科教授.博士(工学).2000年〜2001年ドイツ人工知能研究センター客員教授.文書画像解析,画像認識などの研究に従事.2016年までIAPR TC11(Reading Systems) Chair,現在,International Journal of Document Analysis and Recognition, Editor-in-Chief.
 
14:30-15:00 パネル討論 働き方の未来:ITとAIはなにをすべきか・何ができるか
【討論概要】ITとAIがもたらした新しい働き方の世界での動向,クラウドワーカーの現実と理想,学びを支える最新のIT技術を踏まえながら,次のような点を議論する予定である.
・新しい働き方の論点整理
・雇用者の視点・労働者の視点・社会の視点
・学び・仕事・遊びの関係の変化
・日本における新しい働き方
・これらの中でITとAIができること,すべきこと
・そのための環境作り
パネル司会:森嶋 厚行 (筑波大学 図書館情報メディア系/人工知能科学センター 教授)
【略歴】2011年より多くの研究者とCrowd4Uクラウドソーシングプラットフォームの運用を開始し,京都府立図書館,新潟県燕市,茨城県つくば市,福島県双葉町,VLDB Endowment等,様々な学術・公共のクラウドソーシングプロジェクトに関わる.ACM SIGMOD 2001,情報処理学会論文誌,日本データベース学会論文誌,CAiSE 2015,Emerald Journals等で論文賞受賞.現在,科学技術振興機構CREST「CyborgCrowd」プロジェクト代表者.
パネリスト:村田 弘美 (株式会社リクルート リクルートワークス研究所 グローバルセンター長・主幹研究員)
【略歴】1983年(株)リクルート入社.総務,人事,広告審査,HRDプランナー,HRD研究所研究員,新規事業開発等のHR関連部門を経て,1999年に社内研究所としてリクルートワークス研究所を立ち上げ,入所.2001年労働市場研究グループマネジャー,2013年よりグローバルセンター センター長.2005年法政大学社会学部兼任講師.厚生労働省内労政記者クラブ所属.
パネリスト:黄瀬 浩一 (大阪府立大学 大学院工学研究科 教授)
【略歴】1986年阪大・工・通信卒.1988年同大大学院博士前期了.1990年阪府大・工・電気助手.現在,同大大学院工学研究科教授.博士(工学).2000年〜2001年ドイツ人工知能研究センター客員教授.文書画像解析,画像認識などの研究に従事.2016年までIAPR TC11(Reading Systems) Chair,現在,International Journal of Document Analysis and Recognition, Editor-in-Chief.
パネリスト:藤 清貴 (Lancer of the year2015 MVP / ウェブデザイナー)
【略歴】2007年九州デザイナー学院 3DCGデザイン科卒.ゲーム会社を経て,外資系企業のデザイン担当,(株)サイバーエージェント,(株)リクルートで,ウェブデザインを担当.その後ハワイへ家族で移住し,フリーランスとして活動.アフリカのNPO団体のウェブデザインなど,各国の案件も手がける.現在は福岡市西区在住.4児の父で,福岡の発達障害児をサポートする団体にボランティアとして参加.スタートアップ企業の(株)カロリカにアートディレクターとしても参加している.
パネリスト:前田 英作 (東京電機大学 システムデザイン工学部データ科学・機械学習研究室 教授)
【略歴】1984年東京大学理学部生物卒,1986年同修士課程修了.同年日本電信電話(株)入社.NTT理事・コミュニケーション科学基礎研究所所長を経て2017年9月より現職.博士(工学).2018年4月より知能創発研究所所長兼務.国立情報学研究所客員教授.東京大学非常勤講師.CREST「知的情報処理」「共生インタラクション」領域アドバイザー.