情報処理学会 第81回全国大会 会期:2019年3月14日~16日 会場:福岡大学 七隈キャンパス 情報処理学会 第81回全国大会 会期:2019年3月14日~16日 会場:福岡大学 七隈キャンパス
データを活かすサービス・プラットフォームのデジタル戦略
日時:3月16日(土)9:30-12:00
会場:第2イベント会場(A棟 AB02)
【セッション概要】巨大プラットフォーマーGAFAで注目を集めるサービス・プラットフォーム.このセッションではサービス・プラットフォームの実践とそのデジタルデータの活用における戦略的IT利用について討論します.デジタルイノベーションを可能にするサービス・プラットフォームではデータ戦略が重要です.いまどきのデジタル技術に支えられた新しいアーキテクチャーはデータを生み出すフロントエンドの構造と変化に対応するバックエンドのアーキテクチャーが利用されています.IoTや5Gというようなネットワーク,デバイスの影響も見逃せません.本セッションでは伝統的大企業でアジャイル開発手法を採用しデジタルトランスフォーメーションをすすめる(株)デンソー デジタルイノベーション室長の成迫剛志氏を招き,デジタルトランスフォーメーションの実像を探ります.
司会:山下 克司 (日本アイ・ビー・エム株式会社 グローバル・テクノロジー・サービス事業本部 Distinguished Engineer)
【略歴】1987年日本IBM入社,業務アプリケーション開発を経てネットワークの技術面をリードしてきた.2007年にはネットワーク仮想化技術などの貢献を評価され米IBM本社からディスティングイッシュト・エンジニアの称号を付与され技術理事に就任.2010年日本IBMのクラウド・コンピューティング事業の最高技術統括(CTO)に就任.現在はグローバル・テクノロジー・サービス事業本部の技術理事として,ハイブリッドクラウド,マイクロサービスなどのクラウド最新技術などを推進.サービス・プラットフォームにかかわる講演や寄稿を行っている.
9:30-10:00 基調講演 伝統的大企業におけるデジタルトランスフォーメーションの実践
成迫 剛志 (株式会社デンソー MaaS開発部 部長)
【講演概要】日本の伝統的大企業においてデジタルトランスフォーメーション,特にデジタル化による新規ビジネスの創出することは簡単ではありません.本講演では,デンソーにおいてどのようにデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいるかをご紹介します.
【略歴】明治大学経営学部を卒業後,日本IBM,伊藤忠商事,香港のIT事業会社社長,SAPジャパン,中国方正集団,ビットアイル・エクイニクスなどを経て,2016年8月デンソーに入社.コネクティッドカー時代のIoT推進を担当し,2018年4月にデジタルイノベーションを新設,同室長に就任.2018年4月にはMaaS開発部を新設,同部長に就任.
 
10:00-10:30 講演(1) デジタル市場のインパクト
中川 郁夫 (株式会社インテック プリンシパル/大阪大学 招へい准教授/Tクラウド研究会 発起人・幹事)
【講演概要】デジタル化は,コスト削減や効率化を目的とする従来の情報化と異なり,ビジネスや市場の構造変革を捉えた新たな事業モデルの創造が鍵である.例えば,デジタルテクノロジーはつながりを可視化する.取引は,匿名大衆を対象として財やサービスを貨幣と交換するモデルから,顕名個客の5W1Hに紐づくつながりのモデルに重心を移しつつある.必然的にビジネスの主戦場も交換の市場(what you have)からつながりの市場(who you are)にシフトする.本講演では,デジタルがもたらす市場構造の変革とそのインパクトについて考察する.
【略歴】1993年 東京工業大学 システム科学専攻修士課程修了.同年 (株)インテック入社.以来インテック・システム研究所でインターネット技術の研究に従事.2002年 (株)インテック・ネットコア設立 同社取締役就任.2005年 東京大学より博士(情報理工学)を授与.2012年 Tクラウド研究会(代表 東京大学 江崎教授)を設立.2012年より 大阪大学招聘准教授を兼務.2015年 (株)インテック プリンシパル就任.現在,IoT/BigDataに代表されるデジタルイノベーションについて独自の視点から調査・分析を行う.Tクラウド研究会や学術研究プロジェクトとも連携し,新たな時代のビジネス創出に向けた活動に従事.
 
10:30-11:00 講演(2) サービス・プラットフォームのデジタル戦略
山下 克司 (日本アイ・ビー・エム株式会社 グローバル・テクノロジー・サービス事業本部 Distinguished Engineer)
【講演概要】プラットフォームの出現により生産活動は「モノの所有」から「利用することの体験」へと時代が移りつつある.モノからサービスへの転換もデータが価値の中心となる.モノが所有されていると情報はモノ周辺に分散してしまうが,サービスとしてシェアされることで多くのユーザーのニーズを発見することができるからだ.このセッションではデジタルエコノミーにおけるデータ活用の事例を参考にしながら,WEBアプリケーションの変化と高速開発に向けた一貫したIT戦略を実行するクラウドテクノロジーを紹介する.
【略歴】1987年日本IBM入社,業務アプリケーション開発を経てネットワークの技術面をリードしてきた.2007年にはネットワーク仮想化技術などの貢献を評価され米IBM本社からディスティングイッシュト・エンジニアの称号を付与され技術理事に就任.2010年日本IBMのクラウド・コンピューティング事業の最高技術統括(CTO)に就任.現在はグローバル・テクノロジー・サービス事業本部の技術理事として,ハイブリッドクラウド,マイクロサービスなどのクラウド最新技術などを推進.サービス・プラットフォームにかかわる講演や寄稿を行っている.
 
11:00-12:00 パネル討論 実録!デジタル・トランスフォーメーション
【討論概要】社内シリコンバレーとしてアジャイル開発を実践してきた(株)デンソーのデジタルトランスフォーメーション,先進デジタルカンパニーの取り組みを題材にして,アジャイル開発の推進とデジタル時代のデータ戦略の取り組みについて以下のようなテーマを中心に討論する.(詳細テーマについては変更されることがあります)
(1)アジャイル開発案件の課題
(2)デジタルトランスフォーメーションを牽引する仕組み
(3)データを活用する戦略実践
(4)サービス品質を維持するためのパイプライン
(5)SRE(Site Reliability Engineering)組織
パネル司会:山下 克司 (日本アイ・ビー・エム株式会社 グローバル・テクノロジー・サービス事業本部 Distinguished Engineer)
【略歴】1987年日本IBM入社,業務アプリケーション開発を経てネットワークの技術面をリードしてきた.2007年にはネットワーク仮想化技術などの貢献を評価され米IBM本社からディスティングイッシュト・エンジニアの称号を付与され技術理事に就任.2010年日本IBMのクラウド・コンピューティング事業の最高技術統括(CTO)に就任.現在はグローバル・テクノロジー・サービス事業本部の技術理事として,ハイブリッドクラウド,マイクロサービスなどのクラウド最新技術などを推進.サービス・プラットフォームにかかわる講演や寄稿を行っている.
パネリスト:成迫 剛志 (株式会社デンソー MaaS開発部 部長)
【略歴】明治大学経営学部を卒業後,日本IBM,伊藤忠商事,香港のIT事業会社社長,SAPジャパン,中国方正集団,ビットアイル・エクイニクスなどを経て,2016年8月デンソーに入社.コネクティッドカー時代のIoT推進を担当し,2018年4月にデジタルイノベーションを新設,同室長に就任.2018年4月にはMaaS開発部を新設,同部長に就任.
パネリスト:中川 郁夫 (株式会社インテック プリンシパル/大阪大学 招へい准教授/Tクラウド研究会 発起人・幹事)
【略歴】1993年 東京工業大学 システム科学専攻修士課程修了.同年 (株)インテック入社.以来インテック・システム研究所でインターネット技術の研究に従事.2002年 (株)インテック・ネットコア設立 同社取締役就任.2005年 東京大学より博士(情報理工学)を授与.2012年 Tクラウド研究会(代表 東京大学 江崎教授)を設立.2012年より 大阪大学招聘准教授を兼務.2015年 (株)インテック プリンシパル就任.現在,IoT/BigDataに代表されるデジタルイノベーションについて独自の視点から調査・分析を行う.Tクラウド研究会や学術研究プロジェクトとも連携し,新たな時代のビジネス創出に向けた活動に従事.