7U-02
金融実務応用を視野に入れた最も効率的な生体情報のマルチモーダル測定について
○樋口稚菜,宮川和大,下川哲矢(東理大)
近年の脳科学の発展は、人々の報酬予測やリスク反応について多くの知見をもたらした。この分野では、生体情報のマルチモーダル計測が、精度を飛躍的に高める方策として主流になりつつある。しかしながらどのような計測機器の組み合わせが最も効率的であるかは、課題や分析者の経験、それに研究環境に大きく依存し、明らかではない。本研究では、金融実務への応用を視野に、投資行動分析に最も有効な生体測定機器の組み合わせを明らかにすることを目標とする。この検証のために、本研究では連続型投資課題を用い、課題中の被験者の生体反応をマルチモーダル測定した。生体反応計測の候補として、EEG、fNIRS、SCR、BVP、Gaze、瞬目反応、瞳孔反応といった、実務上使用可能であり、かつ非侵襲的な機材を採用した。また、投資行動の近似モデルとしておそらくもっとも汎用性が高いと考えられる多層ニューラルネットワークを用い、投資行動予測のために最も有用な生体反応の組み合わせをモデルの選択を通じて検討した。

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