7T-03
歌詞の意味重み付けHMMによる旋律への和声付け
○高橋拓椰,クリストフ ウィルク,保利武志,嵯峨山茂樹(明大)
本稿では、歌詞に対してword2vecを適用し得られた歌詞意味ベクトルを用いた旋律に対する和声付けの手法を提案する。従来の旋律に対する和声付けはHMMや、近年ではDNNが主流であるが、本研究ではHMMによる手法をベースとし、実際の日本語の楽曲から統計的に得られる和声進行に対する歌詞意味ベクトルを用いて、ある和声進行から入力された歌詞が出力される確率をVon Mises–Fisher分布の確率密度関数から得る。この確率と従来手法より得られた旋律に対する和声進行の尤度との同時確率を考えることによって歌詞意味を考慮した尤もらしい和声進行を推定する。本手法によって、歌詞に込められた人の意図を和声進行の推定結果に反映できることが期待できる。

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会