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健常歩行者センサデータからのバリア検出における入出力方法の考察
○宮田章裕(日大)
屋内外には段差・階段などのバリアが多数存在し,障害者や高齢者の円滑な移動を妨げている.既存手法が抱えるバリア情報の精度と網羅性のトレードオフの問題を解決するため,我々は,健常者の歩行時に生じる加速度データをDeep Learningで分析することで,広範囲のバリアの存在・種別を判定する方法を提案してきた.しかし,この方法は入出力に問題を抱えている.入力においては,加速度データの提供に対するモチベーションを高める仕組みが無いため,多くのデータが収集できない可能性がある.出力においては,我々の方法ではバリアの存在・種別の確からしさが確率的に表現されるため,従来の確実な情報を前提としたバリアフリーマップでは適切な表現が行えない可能性がある.本稿では,これらの入出力の問題を整理し,解決のための考察を行う.

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