6ZH-08
実空間の触覚情報を付与した没入型仮想空間での一人称視点と三人称視点における迷路脱出の比較
○入江 匠,小池崇文(法大)
ヘッドマウントディスプレイを用いて,ゲームエンジンで作られた3DCGの仮想空間で迷路をクリアする作業(以下maze)を行う.実空間に仮想空間内と同じ障害物を作成することで触覚情報を付与する.一人称視点は自分の位置から見る視点,三人称視点は自分から離れた位置から見る視点のことをいう.三人称視点は得られる視覚情報が一人称視点より多いため,mazeのような視覚情報を多く必要とする作業で優位だと考える.先行研究では三人称視点での作業における現実感の少なさが課題となった.本研究では触覚情報を付与し,被験者が感じる現実感を増やすことで,三人称視点が先行研究よりmazeに適した視点になることを示す.